足袋型シューズのススメ シューズ開発者より
はじめまして。㈱丸五でhitoeの開発を担当しています、宇佐美と申します。よろしくお願いします。
今回、ブログ執筆の依頼があり、足の話やhitoeの開発について書ければと思うのですが、まずは自己紹介からできれば。
私の過去の話も混ぜながらお話させて頂きます。
私は現在、40半ばでいままでの人生、まっすぐな道ではなく、色々寄り道、たまにどん底を何度か味わい、まさに紆余曲折を経て今に至ります。
九州大学でプロダクトデザインを専攻していましたが「何か違うな」という違和感があり、大学3年にあがるタイミングで渡英し、現地のインターンシップで地元企業のお世話になりました。
はじめはホテルのウェイターとして、2か月働きました。
当初は英語はめちゃ苦手で「YES」「NO」しか言わない、それも適当な返答を繰り返し(笑)、周りに日本人が一人もいない、誰とも日本語を話せない中、極度のストレスを感じていました。そんななか、スペイン人の友人ができ、毎晩イギリスパブに行き、英語も上達していったのを覚えています。
その後、福祉器具メーカーにインターン後、ヨーロッパの中で、プロダクト・トランスポートデザインで有名なコベントリー大学に2年次に入学、1年先輩に日本人が一人いました。今カーデザイナーで世界的に有名になっている山本匠さんでした。(空飛ぶ車のデザインとか)
https://takumiyamamoto.com/works
トランスポートデザイン学科が100名 プロダクトデザイン学科が30名、私はプロダクトデザイン学科で、日本人1人、イギリス人29名、私はデザイン学科のくせに、絵がへたなんです(笑)匠さんみたいに天才でもない(笑)努力タイプというか、2流の極みですね。
ただ、フットワークは軽かったので、卒業制作テーマ緊急避難テントをしていたときに、ちょうどイタリアで大規模地震があり、すぐ調査で向かいました。現地でボランティアを行い、その経験が評価され、卒業制作は成績がトップで卒業しました。
卒業して、さー、就職だと日本に帰国し職探しをしましたが、超氷河期と言われる時代、各メーカーもデザイン採用1名に対して1000名応募など、応募自体も大学院推薦が多数を占め、時代を恨んでもしょうがないですが、就職先が見つからず、ある小さなメーカーの研究職につきました。さっそく会社製品のエビデンス実験を任され、研究ノートを書き、部長にもっていき、その場で論文を何度も破られ、精神を病んだのも今やいい思い出です。
その後3DCADモデラーとして、日野自動車さんでの業務がとてもいい経験で、私のものつくりの基礎はこの3DCADモデラー期間、5年間で鍛えられました。
その後、㈱丸五に入社し、今に至ります。
13年間務めさせて頂いています。
最後に足袋型シューズの話をさせてください。
私は地下足袋を好きではありませんでした。
高校時代、藤原ヒロシ、good enoughやpostなどの裏原宿系の服にお金を費やし、自分の中で美的感覚があったせいか、地下足袋は形がかっこ悪いと思っていました。
でも、今現在、私は、普通の革靴、スニーカーはゴミ箱に放り捨て、靴箱は足袋型シューズで埋まっています。スーツでも、普段でも、雨の日でも、8年間毎日hitoeを履いています。
それぐらい美的感覚よりもっと超えたところの魅力が足袋型シューズにはあります。
本当に、日本人みんな足袋型シューズを履いたほうがいいです。
足袋シューズはめちゃくちゃ履いていて気持ちいいです。
今後、足袋型シューズの魅力や、健康への影響、社会を変える可能性などについてお話していこうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。